その続きの欠点を読みました。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーしかし、プルサーマル方式は、元々ウラン燃料を前提とした軽水炉でプルトニウムを(一部)燃やすこともあり、経済的な課題のほか、技術的に見て課題点が多い。再処理にかかわる部分軽水炉からの高レベル核廃棄物をそのままガラス固化させる場合と比べ、事故が発生する可能性が飛躍的に高まる。再処理によって核廃棄物はかえって増える(一般的な資源のリサイクルと異なる点)。冷戦終結後、ウラン資源の需給は安定しており、再処理で製造したMOX燃料では経済的に引き合わない状態になっている(つまり、プルサーマル計画自体が不経済)。再処理を行うと核燃料の高次化が進むため、最大でも2サイクルまでしか行えない(高速増殖炉の場合はこの問題は発生しにくい)。これに対し原子力関係者は使用済み燃料の発生量や再処理工場の能力などから1サイクル目が終わるのは来世紀などと考え、向き合うことを避けている。再処理を行っても、利用できるのは使用済み核燃料のうち1-2%を占めるプルトニウムのみで、燃え残りウランは高速増殖炉のメドが立っていない現在、利用するアテがない。MOX燃料の軽水炉での燃焼にかかわる部分高速増殖炉と比べて燃焼中に核燃料の高次化が進みやすく、特にアメリシウム241が生成されやすくなる。核燃料の高次化が進むと反応が阻害され、臨界に達しなくなってしまい、核燃料として使用できなくなる。上記と関連し、事故が発生した場合には従来の軽水炉よりプルトニウム・アメリシウム・キュリウムなどの超ウラン元素の放出量が多くなり、被曝線量が大きくなると予測される。原子炉の運転や停止を行う制御棒やホウ酸の効きが低下する。燃え方にムラが生じ、よく燃えるところの燃料棒が加熱・破損しやすくなる。もっとも、これは現行の方式ではコストを下げるために一部の燃料棒のみにMOX燃料を入れるから起きる現象で、コスト面を犠牲にして全燃料棒にMOX燃料を入れるように変更すれば回避できる。水蒸気管破断のようなPWRの冷却水温度が低下する事故や、給水制御弁の故障のようなBWRの炉内圧力が上昇する事故が発生した場合において、出力上昇速度がより速く、出力がより高くなる(燃料体の設計および原子炉内での配置を工夫することによって対処が可能)。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー高レベル放射性廃棄物の再処理した時点が1/10であって、また使用済みMOX燃料の廃棄には触れてませんね。ですから結局、プルサーマル計画をすれば最終的には核廃棄物が増えて10倍少ないどころか逆に20倍30倍に増える可能性があります。これも後は次世代に負の遺産を利子を付けて残す事になります。それも、もっと危険な物に変えてです。物は言いようによって、良くも悪くも解釈するもんですね。
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