日本はもはや「安全」ではない。かつての「水と安全はタダ」といわれた時代から、犯罪件数が過去最悪となった2000年へと社会は大きく変化している。 ピッキング窃盗、ストーキング、盗聴、のぞき、悪質な訪問販売。これらは近年多発している「生活系犯罪」であり、現代社会を象徴している犯罪である。しかし、実際ニュースなどで犯罪と聞いてもしょせん他人ごとで、まさか自分が被害者になるとは誰も思わない。著者は本書でこうした日本人の防犯意識の低さに警鐘を鳴らすと同時に、このような犯罪から身を守るためのノウハウを提供している。 まず第1部では物理的な侵入を防ぐための方法について解説されており、最も基本的な防犯対策であるカギから始まる。写真つきでカギの種類、しくみ、安全性の比較がなされ、いいカギ屋の見分け方まで教えてくれる。カギのほかにも、窓ガラスの防犯性の格付け、防犯グッズの効果の検証など、多岐にわたる。狙われやすい家の図解や侵入手口、空き巣から財産を守る方法、ホームセキュリティーの有効性など、さまざまな角度からプロによる防犯のアドバイスがなされているのは大変心強い。 プライバシー侵害の脅威に迫っている第2部では、盗聴器、盗撮のぞき、郵便物やゴミからの個人情報の漏洩など、日常に潜んでいる脅威を見抜く方法や解決法を解説している。判断の難しいストーカー被害や悪徳商法に関しても、具体例とともに自己防衛術、解決策について書かれている。 ?「防犯とは防犯機器や警察に頼ることではなく、犯罪の実体を知り、防犯知識を持つことである」と著者は主張する。本書を読めば、著者の言葉の意味と、自分で安全を守ることの必要性が実感できる。(大角智美)
防犯の初心者にも分かりやすいと思います。 私の場合、鍵の説明の項が写真も豊富でとても参考になりました。 読んでいて「難しくなってきたなー」と思ったときに丁度その説明を補う写真が載っていたりします。 どの鍵がどの位のレベルで安全か?とかランクもつけてあってそれぞれ写真も付いていて、とても参考になりました。 泥棒の侵入の項でも、知らないことだらけで「なるほど」と思わされました。 最後まで納得しながら読むことが出来ました。
家庭への侵入者からネットオークションのリスクまで広くカバー 自宅マンションで一斉に防犯鍵設置を検討することになり、本書を参考に読んでみた。事例や被害にあった投稿者からのメッセージをベースに大変具体的に問題点の指摘と対策を提示しており、何をすれば良いかがすぐに理解できる。インターネットの普及に伴う犯罪やにも触れており、一読を是非進めたい。読み終わって早速、防犯鍵の選択だけでなく、本書で提起されているクレジットカードの枚数削減や、ごみ出し時の個人情報の漏出防止などを実行した。一人暮らしを始める方(女性だけでなく、男性も)には必見であると共に、都心・地方在住者に関わらず、全ての人に参考になる本。2年前の著作であり、さらに犯罪が進んできた傾向もあるので、続編に期待したいところ。
被害にあって始めて防犯の不足に気づきました 賃貸のアパートを借りて、一人暮しを始めて半年しか経たないうちに空き巣に 入られました。 部屋の前の庭が気に入って一階に住んだのですが、その庭に面した窓を破られ て侵入されました。遅い時間に帰宅したら、部屋の中はメチャメチャになって いました。とても怖かったし、口惜しい思いをしました。 これではいけないと防犯の勉強を始めました。インターネットで本書を見つけ たのですが、とてもわかり易く書かれていると思います。 一人暮しの人が被害に遭わないためにも、防犯知識は必要だと感じました。
これ1冊あれば、安心です! つくづく、いかに自分が防犯意識というものをもっていなかったかを実感させられました。 ピッキングやストーカー、悪徳セールス、盗聴などが実際に起きた事件をあげて、わかりやすく書いてあって、一気に読んでしまいました。 読み物としても面白いうえ、実際の防犯対策なんかが出ていて、読みごたえがあります。1人暮しの女の子はとくに必見です。一家に1冊あって損はない!と思います。
具体的なのが何よりいい ノウハウを示すといいながら、結局は「心構え」に終始する精神論的ノウハウ書が多いなか、情報がすべて具体的なのがいい。誰にとっても、いくつかがすぐに役立つ情報になっている。
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