「ねずみ男」精神分析の記録



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「ねずみ男」精神分析の記録
「ねずみ男」精神分析の記録

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フロイトべったりのフロイト信者

フロイトの症例報告書と同様、本書所収の北山修ら共著者の解説論文も、フロイトの症例報告書から距離をおいて、対象を、より批判的に、俗に言う客観的態度で再読しようという気概がまったく見られない。

要するに北山ら本書関係者は、フロイトべったりのフロイト信者なのである。これでは精神分析学は先に進まない。原始信仰と同じで、このまま古びて人気がなくなり、精神分析が宗教に取って代わった20世紀と同じように、他の言説組織に取って代わられる日が近いことを予感させる。

フロイト精神分析に対して良い意味で批判的にアプローチする気迫がなければ、21世紀のインターネット言説の中、あと半世紀もせずにフロイト、ラカンはほぼ完全に大衆の記憶から忘れ去られて行くことだろう。
読める!

フロイト著作集9卷で「ねずみ男」論文を読もうとして挫折したあなたへ!(私のことです)
これは、読めます。精神分析理論が嫌いな臨床家も共感可能。もちろんマニアは必読。
決して古びないフロイトの名著。

言わずと知れたフロイトの有名な精神分析の症例記録。
フロイトは「ねずみ男」と呼ぶ29歳の男性を強迫神経症の一例として、1907年10月から11ヶ月
間に渡って精神分析を行った。

フロイトの学説は時代を経過して現代ではその凡性欲説は古びたものとして捉えられがちだが、
読者はその「読み」を現代に合わせて変える事で、いまだに多くのことを読者に示唆してくれる。

フロイトの書き方はある意味卓抜している。
それはフロイト自身が書かなかった事、つまり行間から読み取れることが豊潤であるということである。

大変有難い事に今回の訳では巻末の解説及び訳注が非常に充実しているので、本書を読む意義は極めて大きいものとなる。

11月には岩波から『フロイト全集』が刊行されるが、本書はそれを待たずに読む価値があるので、
ぜひ多くの方にお奨めしたいと思います。



人文書院
あるヒステリー分析の断片―ドーラの症例 (ちくま学芸文庫)
精神分析すること―無意識の秩序と文字の実践についての試論
ジャック・ラカン対象関係(上)
フロイト著作集 第9巻 技法・症例篇 (9)
対象関係〈下〉