街角のエコロジー―見えない自然のはたらきを見る
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分類: | 本
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発送可能時期: | アクセスしてご確認下さい
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参考価格: | ¥ 1,785 (消費税込)
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素晴らしい本 身近な自然についての50ものテーマが、解説というよりエッセイ風に短くまとめられており、大変読みやすい本である。そこで展開される議論は、三島氏の自然に対する深い洞察と該博な知識とに基礎をおいた説得力のあるものであるが、かといって堅苦しく頭でっかちなものではなく、身近な自然に対する溢れんばかりの愛情が読み取れるので親近感が持てる。取り上げられている各テーマは優に1冊の本になりえるような広がりを持つものだが、それらをわかりやすく、興味深く説明してくれている。非常に良い本である。
三島氏の視点は常に多角的、広域的であり、人間の活動を生物としての活動としてエネルギーの流れという点から相対化し、我々の利己的な自然に対する考え方を諌めてくれる。この種の本は科学的事実の羅列に終始しがちであるが、三島氏は自然に対する詩情に溢れた感性も持ち合わせているという点が際立っており、著者の深い人間性を表しているものと感じた。
本も半ばを過ぎると、既に述べたことの繰り返しが何度か見受けられたが、むしろその繰り返された事柄は著者が強く伝えたいことなのだろうと思った。また、この繰り返しがあるおかげで、50の文章のどこから読んでも理解できるようになっている。
懐かしい! 大学で三島先生の授業を一年間と一学期受講しました。自分の専門以外の授業では、一番印象深く、今でも記憶に残る授業でした。この本を読んで、授業で話されたことも含まれていることに気付きました。あの時受けた授業「生態学から見た自然」のことを思い出しました。
街角のエコロジー 街角での自然との新しい出会い―そのきっかけになる50編の読み物。心を寄せればどこででも聞くことができる、日々の生活のなかでは忘れがちな、春夏秋冬それぞれの季節が織りなす自然との会話をあなたに。日頃から自然の営みに興味をもっている人、子どもたちに自然観察や環境学習をさせたい人のためのエコロジー入門書
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